今回も頂いたリクエストの中から
かつて
総合格闘技団体リングスで活躍していた
ヴォルク・ハン選手の映像への
海外の反応をピックアップしていきたいと思います。
少し
リングスについて補足しますと
まず
80年代半ばから後半にかけて
既存のプロレスからより先鋭化し格闘技志向を掲げた
UWFという団体が存在していました。
一時は、熱狂的なファンを多く作り出し
その時代における
プロレスの主流にもなるかという勢いでした。
...が、それも長くは続かず団体は消滅し4つに分裂する事態となりました。
その中の1つが
リングスであり
メインの選手である「
前田日明」以外は
プロレス経験が無いという異色の団体でした。
ただ、それが逆に功を奏して世界中から多くの
格闘家が集まり
およそ世界で初めての
プロの
総合格闘技団体が生まれることとなりました。
そのリングスにおけるロシア支部(
リングス・ロシア)のTOPエースこそが
この「
ヴォルク・ハン」選手だったのです。
当時は、共産圏崩壊時に時期が重なっており旧ソ連から柔道家やボクサー以外の選手が
日本に来ることはまだまだ稀で、かつ彼が使う
軍用格闘術「
コマンドサンボ」は
一般には全く馴染みのない謎に包まれた
格闘技だっただけに
彼が繰り出す「
関節技マジック」といわれた数々の
関節技は
プロレスファン、格闘技ファンには大きな衝撃を与えたものでした。
しかし現在では、総合格闘技のスタイルも大きく様変わりし
また格闘技ファンも
PRIDEや
UFCといった
より新しい格闘技スタイルから見始めた人々の方が
主流となってしまい海外でも彼の評価は芳しくないのが現状であり
非常に残念なことといえます。
...とはいえ
引退間近の39歳にして後にPRIDEチャンピオンとなる
アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラと引き分け
ヒョードルや
ハリトーノフといった一流選手を見出した
彼の功績は、非常に素晴らしいものではあります。
さて説明が長くなってしまいましたが
それでは、
ヴォルク・ハン選手の映像を
彼の故郷
ダゲスタンの音楽と共に観てみましょう↓
Volk Han - The Best (klip)更により鮮明で「
千のサブミッションを持つ男」と呼ばれた
彼の
ファイトスタイルがより分かりやすい映像はコチラ↓Volk Han tribute video では、上の2つの動画からコメントをピックアップしていきます。
※英語以外の言語(ロシア語)に関しては
google翻訳により意味の通じる部分のみを使用しています。 以下 海外の反応 ↓ロシア世界の伝説的格闘家。
ラトビアヴォルクハンはレジェンドだ。
オーストラリアプロフェッショナルレスリングは強い!
アメリカサンボは素晴らしいマーシャルアーツだが空手などの(武道)とは異なり
テコンドーやカンフーなどの一般的な格闘スタイルの一つでしかない。
ロシアダゲスタンの伝説的存在。
アメリカ彼は驚くべき存在だったよ。
彼は本物のシューター(真剣勝負師)で合理的な技術を持ち、
かつプロのレスラーとしての仕事もこなしていた。
私は本当にリングスにおける彼の試合を観ることが好きだったよ。
何故なら彼こそは、(試合において)優れた語り部に見えたからね。
アメリカヴォルク・ハンはビーストさ!!!
カナダ彼は偽物か怪物かのいずれかだ。
リトアニアヴォルク・ハンこそは伝説さ。
アメリカヴォルクハンはリングスでワーク(シナリオのある試合)をしてたんだろ=伝説
恥じるべきさ。PRIDEでは闘えなかったもんな。
(※実際には既に引退していた)
オーストラリア↑彼を知らない者達に言っておくが彼はプロレスと格闘技の両方で試合をしたんだ。
アメリカ↑彼がヒョードルを鍛えたんだ。ヒョードルもフェイクだってのかい?
ノルウェー実際、彼はヒョードルと共にトレーニングをしていたぞ。
トルコこの男性は素晴らしいね。
リトアニア彼こそが世界一のファイターだった。
アメリカ彼のような戦い方をこれまで生涯で観たことが無かったが、信じがたい程の凄さだ。
やはりリングスのTV放映が有った旧ソ連圏での評価が高く
また相対的にアメリカからのコメントはヒドイのが幾つかありました。
(※訳すのもムカツク程なので訳しませんでしたがw)
<オマケ>ヴォルク・ハンと同じ
リングスロシアには、
もう一人の特徴的な選手がいました。
その名も
アンドレイ・コピィロフハンが技術で攻める「柔」の選手ならば
コピィロフは力で根こそぎ破壊するような「豪」の選手でした。リングスKOKトーナメントにおける
当時の
柔術世界スーパーヘビー級王者カステロ・ブランコとの一戦↓
アンドレイ・コピィロフvsカステロ・ブランコAndrei Kopylov vs Leonardo Castello Branco 投稿者 Boretz そして同日行われたもう一つの試合
アンドレイ・コピィロフVSリカルド・フィエートでも同じく
秒殺 ↓...ここだけ切り取って見せると
ムチャクチャ強そうに見えるのですが
彼には「
3分」しか
スタミナが続かないという
ウルトラマンのような欠点があり
スタミナ切れた後のヘロヘロ具合から
「
リアル酔拳」とか「
三分以内なら世界最強」と呼ばれてましたねw
ちなみに凄く老けてみえますが...この当時コピィロフは34歳でした...
で管理人...実は、この↑2試合は会場で生観戦しましたが
会場は割れんばかりの物凄い盛り上がりとなったのを
今も鮮明に覚えてる本当に面白い試合でしたw
※こんな記事も書いてます↓佐山サトルがタイガーマスクになる以前の戦いを観た人々の反応長州力の異種格闘技戦 in マダガスカル異種格闘技戦 ムエタイvsテコンドーの試合を観た人々の反応
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コメント
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2011/08/31 URL 編集
コピロフのウルトラマンぶりも今となっては懐かしい。
格闘技ブーム最盛期には,リングス黄金期の選手達はすでにピークを過ぎていたし,今の格闘技ファンはリングスなんて知らないか知っていても評価が(不当に)低いけど,あの時代の空気は熱かったw
2011/08/31 URL 編集
-
リングの端から端までゴロゴロ転がってたのが一番思い出深いですねぇ。
ウルトラマンぶりといえばクリス・ドールマンもすごかったようなw
2011/08/31 URL 編集
名無しさん@ニュース2ちゃん
2011/08/31 URL 編集
syokoku77
何気にヤバイ技ですよね。
2011/08/31 URL 編集
syokoku77
> コピロフのウルトラマンぶりも今となっては懐かしい。
> 格闘技ブーム最盛期には,リングス黄金期の選手達はすでにピークを過ぎていたし,今の格闘技ファンはリングスなんて知らないか知っていても評価が(不当に)低いけど,あの時代の空気は熱かったw
あの頃は次から次へと謎の強豪が現れるような感じで夢がありましたね。
まぁ期待ハズレの選手もそれなりにいましたけどw
2011/08/31 URL 編集
syokoku77
> リングの端から端までゴロゴロ転がってたのが一番思い出深いですねぇ。
> ウルトラマンぶりといえばクリス・ドールマンもすごかったようなw
ドールマンもどこまで本気なのかわからない感じでしたよね。
スパーの延長のような。
でも迫力ありましたね。
2011/08/31 URL 編集
syokoku77
合気系の技がああいう形で実際にかかるというのも驚きでした。
まぁパワーも凄いんだとは思いますがw
2011/08/31 URL 編集
コピィロフも好きだったなぁ
2011/08/31 URL 編集
俺
とにかくどんな体制でも、どこを掴んでも決められるのが凄かった。
スタンディングのままで決める技もかっこよかった。
ズーエフやコピィロフも渋くてよかった。タリエルの豪腕っぷりもよかった。
ディック・フライを初めて見た時は、ウォーズマンを初めて見た時のような怖さがあった。
そして、一番のお気に入りは、ハンス・ナイマンのナイマンキック!
この頃のリングスは熱かったなぁ。
2011/08/31 URL 編集
-
ハンといえば蟹挟み、小手返し、クロスヒールホールド!
そういえばズーエフかコピィロフとの試合では、手足が絡まって抜けなくなったりしてましたねw
2011/08/31 URL 編集
syokoku77
>
> コピィロフも好きだったなぁ
あの技は最初観た時、衝撃でした。
2011/09/01 URL 編集
syokoku77
> とにかくどんな体制でも、どこを掴んでも決められるのが凄かった。
> スタンディングのままで決める技もかっこよかった。
> ズーエフやコピィロフも渋くてよかった。タリエルの豪腕っぷりもよかった。
> ディック・フライを初めて見た時は、ウォーズマンを初めて見た時のような怖さがあった。
> そして、一番のお気に入りは、ハンス・ナイマンのナイマンキック!
>
> この頃のリングスは熱かったなぁ。
みんなキャラが濃かったですしね。往年のナイマンの技の切れ味は凄かったですね。
2011/09/01 URL 編集
syokoku77
> ハンといえば蟹挟み、小手返し、クロスヒールホールド!
> そういえばズーエフかコピィロフとの試合では、手足が絡まって抜けなくなったりしてましたねw
ありましたね!確かズーエフとの試合だった気がします。
2011/09/01 URL 編集
な
プライドすらフェイク扱いする人も居ますからね。
ヒョードルのアンチも結構いるし。
リングスは後にK1に参戦する選手も数多くいたんですよね。
ヒョードルやノゲイラだけでなく、ダンヘン、アリスター、アローナ
あとマーコートやベウフォードもリングス出身でしたっけ?
日本人だと高坂とあと生え抜きじゃないけど田村が印象に残ってます。
特に田村はアマチュア格闘技の実績は一切無しで
UWFの格闘プロレスで培った技術だけであそこまで勝ち続けたんですから。
ある意味、桜庭や藤田やケンシャムよりも
プロレスラーのガチでの強さの幻想を体現し続けた人だと思います。
2011/09/05 URL 編集
syokoku77
> プライドすらフェイク扱いする人も居ますからね。
> ヒョードルのアンチも結構いるし。
> リングスは後にK1に参戦する選手も数多くいたんですよね。
> ヒョードルやノゲイラだけでなく、ダンヘン、アリスター、アローナ
> あとマーコートやベウフォードもリングス出身でしたっけ?
> 日本人だと高坂とあと生え抜きじゃないけど田村が印象に残ってます。
> 特に田村はアマチュア格闘技の実績は一切無しで
> UWFの格闘プロレスで培った技術だけであそこまで勝ち続けたんですから。
> ある意味、桜庭や藤田やケンシャムよりも
> プロレスラーのガチでの強さの幻想を体現し続けた人だと思います。
アメリカのファンは、「少数のコアな人」と「大多数のビギナー達」が混在してますからね。
確かにそういわれてみると田村選手はプロレスラーとしてある程度実績残した選手でしたね。
ただ、確かリングスの頃の話ですが、他の選手達が道場で練習を続ける中で
一人、サンボや大学のレスリングへと出稽古へ行ってたという記事を読んだ記憶があります。
まぁすごく研究熱心な人なんでしょうね。
2011/09/05 URL 編集
-
ありがとうございます
この頃サンボが大流行し、好きになってしまった私は、タウンページで道場を探して習いにいったくらいです
当時、リングスは本当に面白くて、試合は必ず観戦していました
この頃のリングスは確かにケツ決めはあったと思うのですが、それに至る過程は完全なアドリブだったと思います
その過程で見られる技術の応酬こそが肝だったのではないでしょうか
見ていると青春が蘇る・・・
2011/09/13 URL 編集
syokoku77
> ありがとうございます
>
> この頃サンボが大流行し、好きになってしまった私は、タウンページで道場を探して習いにいったくらいです
>
> 当時、リングスは本当に面白くて、試合は必ず観戦していました
> この頃のリングスは確かにケツ決めはあったと思うのですが、それに至る過程は完全なアドリブだったと思います
> その過程で見られる技術の応酬こそが肝だったのではないでしょうか
>
> 見ていると青春が蘇る・・・
リクエスト有難うございました。
自分もリングス大好きだったので記事を書いてて楽しかったです。
技量の高い重量級格闘家同士のぶつかり合い、技の応酬は本当に迫力もあり楽しかったですね。
2011/09/13 URL 編集
名無し
2012/08/09 URL 編集